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Google Trends × Excel × ChatGPTで考える「プロゲーマーと市場」
1. 今日のテーマ
プロゲーマーとして活躍するためには、ゲームが上手いことだけでなく、
「自分がプレイしているゲームは、どこで、どのくらい注目されているのか」
を知ることも大切です。
例えば、とても強いプレイヤーだったとしても、
プレイヤー・視聴者が少ない
↓
大会が少ない
↓
スポンサーやチームも少ない
↓
プロとして活動できる場所が少ない
ということがあります。
反対に、市場が大きければ、
プレイヤー・視聴者が多い
↓
大会・配信・コミュニティが増える
↓
企業やスポンサーが参加する
↓
プロとして活動できる機会が生まれる
可能性があります。
そこで今日は、自分が普段プレイしているゲームを題材に、
「自分が戦おうとしている場所には、どのくらい需要があるのか?」
を実際に調べてみます。

授業が終わるころには、次のことができるようになることを目指します。
- Google Trendsを使ってゲームの人気を調べられる
- 人気が伸びているのか、下がっているのか確認できる
- 日本のどの地域で関心が高いのか調べられる
- 世界のどの国で関心が高いのか調べられる
- 他のゲームと比較できる
- 調べた数字をExcelにまとめられる
- グラフから「なぜ?」を考えられる
- ChatGPTを使って、自分では気づかなかった視点を発見できる
今日は難しい統計分析はしません。
まずは、
- 調べる
- 比べる
- 気づく
- AIと考える この流れを体験します。
3. 今日使うもの
| ツール | 今日の使い方 |
|---|---|
| Google Trends | ゲームの検索人気を調べる |
| Google検索 | 市場・大会・ニュースなどを調べる |
| Excel | 調べたデータを整理する |
| ChatGPT | グラフやデータから気づきを増やす |
4. そもそも「市場」って何だろう?
最初に考えてみよう
次の2人がいたとします。
プレイヤーA
- ゲームがとても上手い
- しかしプレイヤー人口が少ない
- 大会も少ない
- 視聴者も少ない
プレイヤーB
- ゲームがとても上手い
- 世界中にプレイヤーがいる
- 大会がたくさんある
- 配信を見る人も多い
QUESTION
プロとして活動できるチャンスが多そうなのは、どちらでしょう?
隣の人と1分だけ話してみましょう。
プロゲーマーにも「市場」がある
プロとして活動することを考えるなら、
自分が好きか
×
自分が強いか
×
市場があるか
という3つの視点があります。
今日は、この中の
「市場があるか」
を調べます。
ただし、市場は1つの数字だけでは判断できません。
例えば
- 何人くらい遊んでいる?
- 検索されている?
- 人気は伸びている?
- どの国で人気?
- 日本ではどこで人気?
- 大会は開催されている?
- 視聴者はいる?
- 賞金はある?
いろいろな数字を組み合わせて考える必要があります。
5. 自分が調べるゲームを決めよう
まず、自分が普段プレイしているゲームを1つ選びます。
例
- VALORANT
- Apex Legends
- Fortnite
- League of Legends
- Counter-Strike 2
- Street Fighter 6
- Overwatch 2
- Rocket League
- PUBG
- Rainbow Six Siege
もちろん、ここにないゲームでも構いません。
Excelを開こう
新しいExcelファイルを作ります。
ファイル名は、
学籍番号_名前_ゲーム市場調査.xlsx
とします。
最初の表を作る
| 項目 | 調査結果 |
|---|---|
| ゲーム名 | |
| ジャンル | |
| 運営・開発会社 | |
| リリース年 | |
| 日本での人気傾向 | |
| 世界での人気傾向 | |
| 日本で関心が高い地域 | |
| 世界で関心が高い国 | |
| 比較するゲーム | |
| 気づいたこと |
分からないところは空欄で構いません。
これから少しずつ埋めていきます。
6. Google Trendsで「人気の変化」を調べよう

Google Trendsを使います。
操作マニュアル
STEP 1
Googleで
Google Trends
と検索します。
STEP 2
Google Trendsを開きます。
STEP 3
「調べる / Explore」
を選択します。
STEP 4
検索欄に自分のゲーム名を入力します。
例:
VALORANT
候補にゲームそのものを表す**「トピック」**が表示される場合は、単なる検索キーワードよりトピックを優先して使ってみましょう。
STEP 5
画面上部の条件を設定します。
地域:日本
期間:過去5年間
カテゴリ:ゲーム
検索方法:ウェブ検索
8. グラフを見てみよう
表示されたグラフを見てください。
まだ難しく分析する必要はありません。
どれに近い?
- 📈 上がっている
- 📉 下がっている
- ➡️ あまり変わらない
- 📈📉 上下が激しい
- ❓ よく分からない Excelの
「日本での人気傾向」
に自分の言葉で書いてください。
9. 「急に上がっている場所」を探そう
グラフをよく見てください。
急に検索人気が上がっている時期はありませんか?
見つけたら、その時期をメモします。
例:
2025年6月ごろに急上昇している
QUESTION
なぜ、この時期に検索が増えたのでしょう?
まだ答えは調べません。
まず、自分で予想してください。
自分の予想:
____________________________________
10. ChatGPTを使って「なぜ?」を考えてみよう
ここで初めてAIを使います。
操作マニュアル
STEP 1
Google Trendsのグラフが見える状態にします。
STEP 2
スクリーンショットを撮ります。
STEP 3
ChatGPTを開きます。
STEP 4
スクリーンショットを添付します。
STEP 5
次のように質問します。
これは私がプレイしているゲームのGoogle Trendsです。
このグラフから読み取れることを、
学生でも分かるように3つ教えてください。
また、検索数が大きく上昇している時期があります。
なぜ上昇した可能性があるのか、調べるべきことも教えてください。
事実として確認できないことは、推測だと分かるようにしてください。
11. AIの答えと自分の考えを比較しよう
AIが出した答えをそのまま正解にしてはいけません。
比べてみよう
自分が最初に気づいたこと
____________________________________
ChatGPTが指摘したこと
____________________________________
AIに言われて初めて気づいたこと
____________________________________
これが今回の重要なポイントです。
AIに答えを作ってもらうのではなく、自分の「気づき」を増やすために使う。
12. 日本のどこで人気なのか調べよう
Google Trendsに戻ります。
グラフの下までスクロールします。
操作マニュアル
- **「地域別のインタレスト」**を探します。
- 都道府県ごとのデータを確認します。
- 上位5地域をExcelに入力します。
| 順位 | 地域 | 関心度 | | --- | --- | --- | | 1 | | | | 2 | | | | 3 | | | | 4 | | | | 5 | | |
QUESTION
結果を見て、
「意外だった地域」
はありましたか?
____________________________________
なぜ、その地域で人気なのでしょう?
自分の予想:
____________________________________
正解でなくても構いません。
ここでは**「数字を見て疑問を持つ」**ことが大切です。
13. 世界ではどこで人気なのか?
次は世界を見てみます。
操作マニュアル
- Google Trends上部の**「日本」**をクリック。
- **「全世界」**を選択。
- 期間は、**「過去12か月」**にします。
- 画面下部の**「地域別のインタレスト」**を確認します。
世界TOP5をExcelに入力
| 順位 | 国・地域 | 関心度 |
|---|---|---|
| 1 | ||
| 2 | ||
| 3 | ||
| 4 | ||
| 5 |
14. 日本と世界を比べてみよう
ここで一度、手を止めます。
QUESTION
日本で人気があるゲームは、世界でも同じように人気でしたか?
____________________________________
QUESTION
自分が予想していなかった国はありましたか?
____________________________________
QUESTION
もし、その国で本当にeスポーツが盛んなのだとしたら、
なぜ人気なのだと思いますか?
____________________________________
15. ライバルゲームと比べよう
次は、自分のゲームだけを見るのをやめます。
比較するゲームを2つ決める
例えばVALORANTなら、
VALORANT
Apex Legends
Counter-Strike 2
など。
Google Trends操作マニュアル
- 現在のゲーム名の横にある**「+ 比較」**をクリック。
- 2つ目のゲームを入力。
- もう一度**「+ 比較」**をクリック。
- 3つ目のゲームを入力します。
16. 3つ並べると何が見える?
比較グラフを見てください。
QUESTION
現在、一番検索関心が高そうなのは?
____________________________________
QUESTION
5年間で一番伸びていそうなのは?
____________________________________
QUESTION
以前は人気だったけれど、下がっているゲームはある?
____________________________________
QUESTION
自分がプロを目指しているゲームは、他のゲームと比べてどうだった?
____________________________________
17. ここでもChatGPTを使ってみよう
比較グラフのスクリーンショットを撮ります。
ChatGPTに添付します。
プロンプト
これは3つのゲームを比較したGoogle Trendsのグラフです。
この画像だけから確認できることを整理してください。
1. 3つのゲームの違い
2. 人気の変化
3. 急上昇している時期
4. 私が見落としていそうなポイント
を学生向けに簡単に説明してください。
画像だけでは判断できないことは、
「追加調査が必要」としてください。
18. AIに「追加で何を調べるべきか」を聞いてみよう
さらに続けて質問します。
私はこのゲームでプロゲーマーを目指しています。
このGoogle Trendsの結果だけでは、
プロとして活動できる市場が大きいか判断できないと思います。
次に何を調べればよいですか?
無料で調べられるものを5つ、
簡単なものから順番に教えてください。
AIが出した項目の中から、
「これは確かに調べた方がよさそう」
と思ったものを1つ選んでExcelに書きます。
19. Excelで見えるようにしよう
世界TOP5など、集めた数字をグラフにしてみます。
Excel操作マニュアル
STEP 1
例えば次のように入力します。
| 国 | Google Trends関心度 |
|---|---|
| 国A | 100 |
| 国B | 82 |
| 国C | 71 |
| 国D | 55 |
| 国E | 43 |
STEP 2
表全体をドラッグして選択。
STEP 3
上部メニューから
「挿入」
をクリック。
STEP 4
「縦棒グラフ」
または
「横棒グラフ」
を選択。
STEP 5
グラフタイトルを、
〇〇の国別Google検索関心度
などに変更します。
20. 数字を「見える形」にすると何が変わる?
数字だけの場合、
100
82
71
55
43
では違いが分かりにくいことがあります。
グラフにすると、
どこが突出しているのか
どこから差が大きくなるのか
が見えやすくなります。
これがデータを可視化する理由です。
21. 自分のExcelをChatGPTに見せてみよう
ここまで作ったExcelの表とグラフが見える状態でスクリーンショットを撮ります。
ChatGPTに添付します。
プロンプト
私はeスポーツ専攻の学生で、
このゲームでプロを目指しています。
自分でGoogle Trendsを調べて、
Excelにまとめました。
添付した表とグラフを見て、
・私がすでに気づいていること
・まだ気づいていない可能性があること
・次に調べると面白そうなこと
を分けて教えてください。
数字から判断できないことは断定しないでください。
22. AIに質問されたら、自分でも調べる
ChatGPTから、
「大会の視聴者数も調べてみるとよい」
と言われたとします。
そこで終わりではありません。
Googleで、
ゲーム名 esports viewers
ゲーム名 大会 視聴者数
などと検索してみます。
つまり、
自分で調べる
↓
疑問が生まれる
↓
AIに聞く
↓
新しい視点を得る
↓
もう一度自分で調べる
↓
さらに発見する
という流れで再度自分で調べてみましょう。
AIはそれっぽい嘘が紛れていることがありますので、その部分も含めてチェックと新しい視点で見てみることを意識してみてください。